楽園ジューシー

坂木司

また、です。

日常ミステリー面白いんですよ。

しかも、坂木さんの描くキャラって濃い!

濃いのがいっぱいいるのに、くどくない。

 

沖縄が舞台のヒューマンミステリー。

美味しいものがいっぱい出てきます。

そして個人的には双子のおばあちゃんが好きでした。

 

最後の方は主人公の心境が描かれてたりして…。

うん、頑張れって応援したくなりました。

 

経験がないって言い訳しちゃう、若さ、青さ。

 

確かに、知らないことは出来ない。

でも、経験を積んで成長すれば良い。

若いからこそ、知らないから恥ずかしいとか知ってるふりしてカッコつけてしまう。

 

ただ、若いうちは知らないから教えて下さいって言えるのが一番可愛いなって思う。

 

自分は出来なかった。

だから、主人公の気持ちもすごく分かる。

もし、生まれ変わったら

もし自分に子供が出来たら

素直になるって事を伝えていきたいな。

 

 

空中ブランコ

奥田英朗

急に思い出した。

読むと元気になれる本。

抱腹絶倒とは、まさにこの本のことだろう。

個人的には義父のヅラが一番好きだったんだが

どれを読んでも面白い。

とにかく、腹をかかえて笑いたいときはこれに限る!

 

ただしばらく読んでないなー。この人の作品。

最近は新規開拓してたから、昔好きだった作家さんが読めていない。

もっと時間があれば…。笑

あ、もちろんイン・ザ・プール町長選挙も読んでましたよ。

とりあえず、読み直そうかな。

風が強く吹いている

三浦しをん

 

毎年駅伝を見ると思い出す。

みんな、得意、不得意があっていいんだ。

個性があっていいんだ。

そんなことを思わせてくれる作品。

 

得意は武器に、不得意は誰かが補えば良い。

キャラの濃いメンバーたちがタスキを繋ぐ。

青春。

なんか、そんな青春欲しかったなー。

若い時だから、よけいに悩む。

でも進みたい、前を向いて歩きたいと願う。

 

社会人になって10年以上たつと、一所懸命って忘れてしまう。いや、忘れようとする。

だって、疲れるから。

ほどほどに頑張って、頑張ってますアピールをする。

だから不完全燃焼が続く。

この作品を読むと、自分も頑張りたい。もっとやりたいって思う。

さて、手始めに何をやろうか。

 

本日は、お日柄もよく

原田マハ

 

これが、タイトルなのか。

思わず立ち止まって、手に取った。

結婚式のスピーチを思い出させるタイトルである。

無難な言葉。当たり障りのない言葉。

これを言えば、間違いないという模範解答的な文章の始まりである。

 

スピーチには、コツがあるのだそうだ。

いや、なんとなく分かっていたがこれほどまでとは。

大事なのは文章だけではなさそうだ。

だが、やはり文章も大事なのである。

 

小説を読んでいるのに、こんなに面白く勉強になる本があるなんて。

 

今のところ、スピーチをする機会はない。

ただ、友人の結婚式のスピーチを頼まれたらぜひ参考にしよう。

もちろん、他にも活かせそうな場面があれば使い倒していきたい。

 

もう充分ヒットしている作品だと思うが、もっともっと幅広い世代に読んで欲しい作品である。

 

恋愛中毒

山本文緒

はじめて読んだ作家さん。

またジャケ買い。表紙の女のひとのイラストに惹かれた。

 

冒頭からヤバそうな気がした。ハマりそうだなという予感だ。

 

恋愛小説で甘すぎるのは嫌い。重いのはもっと嫌い。

だって胸焼けするから。共感できないから。

かつて付き合っていた人に、君は本当に僕のことが好きなのか?と何度言われただろう。

そんなドライな人間なのだ。

 

それなのに、この小説、なかなかおもい笑

正確には、この主人公なんだかアヤシイなという言動がたびたび出てくる程度なのだが。

 

最後には、やっぱりかー!と思いつつ、

人って弱いけど、そこが愛しいんだよなぁと思った作品でした。

 

そういえば、だいぶ前にドラマ化もしてたのね。

キャストを見て納得。

特に銀座のママ役、最高ですね。

見たかったなぁー。

 

 

 

東京ロンダリング

原田ひ香

ここ1年くらいでよく読んでます。

お金の話はもちろん、不動産の話も多いのでつい買ってしまう。

楽しく、勉強になってます笑

東京ロンダリングは、訳ありな賃貸物件に人が住んで浄化する仕事の話。

もちろん、現実にはない仕事だ。

よく、1人住んだら言わなくて良いとか謎の噂があるが、あれは嘘である。

基本は仲介会社は、知ってたら言う。

お客様に説明する。

なぜなら、後から分かって揉めたくないからだ。

言い方は悪いが、たった数万円の手数料のためにクレームを受ける程、暇ではない。

クレームを貰ってまで1円でも売り上げを上げたい人は別だが。

ただ、病死は説明しなくても良い等ケースバイケースだ。

もし不安なら、人が亡くなったりしてますか?ときちんと営業マンに確認すると良い。

それで隠すようなら、その営業マンは信用ならない。

説明を受けて、その上で借りるのならば、何も問題はないからだ。

 

カラフル

森絵都

本好きならもちろん、本に興味ない人でも1度はみかけたことがあるのでは?という本。

 

流行る作品は、面白い。

売れる作品は、面白い。

 

主人公は死んでしまったが、もう一度生まれ変わってやり直すチャンスを与えられる。

ありそうな設定。

でも、入りが上手い。ポップな表現で始まるのに読んでいくうちにポップだけでない思春期の心の中の葛藤や悩み。

 

スラスラ読めるのに心に残る、そんな作品。